高梨洋平の桧原湖情報 6月頭編

こんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。
6月5日現在までの桧原湖情報をお送りします。
まず、現在の季節の進行状況ですが、5月24日頃から第1陣のスポーニングが始まり、約1週間以上の時間を掛けて、6月2日頃になってひとまずそれがひと段落し、現在はオスはネストを守り、メスは半プリ状態となっており、桧原湖は本格的なハイシーズンに突入しました。(メスは2~3回に分けてスポーニングします)
実はその第1陣のスポーニング期間中の1週間以上という長い間、桧原湖はネストを狙わない限りかなり難しいフィールドコンディションとなっておりました。
その理由としては、通常、スモールマウスはオスがネストを作り始めてからメスとペアリングして産卵し、オスがネストを守り、メスが半プリ状態となり再びエサを積極的に食べ始めるようになるまでにかかる時間はあっと言う間なのですが、今年はその一連の流れが終了するまでにダラダラと1週間以上掛かったためだと考えています。
というのも、基本的にスモールマウスがスポーニングするために必要な水温は14℃なのですが、今年はスポーニングをする一つの大きなきっかけである大潮を、約13,5℃前後という微妙な水温で迎えたため、そんな微妙な水温でも大潮に合わせてネストを作った個体と、適水温になるのを待ってから作った個体に分散されました。
また、この春の不安定な気候により、バス達はプリスポーン期に散々な目に合ってきました。
そのようにプリスポーン期に急激な寒暖差を何度も経験すると、例え水温がスポーニング可能な温度になっても、スポーニングをやや先送りする個体も多くなります。せっかく卵を産んでも、また急激に冷え込めば卵の発育に影響を及ぼす、もしくは最悪の場合、死んでしまう可能性があるためと考えています。
そんな2つの条件が重なった事により、オスがネストを作るタイミングもバラけ、更にはせっかくオスがネストを作っていても、なかなかメスがネストに入ってきて卵を産みたがらない状態となり、食性がほとんど無くなるスポーニングに支配された状態が長く続き、それにより難しいコンディションも長く続いていました。
しかし冒頭でお伝えした通り、6月2日頃になりやっと第1陣のスポーニング行動がひと段落してきたため、いよいよ桧原湖激釣れシーズン開幕となりました。
4日、5日とガイドで出て来ましたが、定番の表層系やライトリグ以外にも、ベイトタックルを使った巻き物でも相当数のバスをキャッチしました。
その巻き物とは具体的に言うと、特に好調なのがスピナーベイトとシンキングスイッシャーです。
スピナーベイトはジンクスミニスーパーブレード、シンキングスイッシャーはアライブスクリューを使っています。
ただ、当然ですがこのような巻き物はいつでも効果的な訳ではなく、風が強いとき、光量が少ない時等の出し所を見極めて使用します。
天候次第な所もありますが、これからの桧原湖はライトリグからハードベイトの巻き物まで、様々なパターンで釣りを楽しめます。
皆さんも是非遊びに来て下さいね!
高梨洋平 なしブログ
フィールドデータ
水温 17~20℃
水位 超満水
水質 通常~濁り気味


