高梨洋平の桧原湖情報 6月中旬編




こんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。
6月19日現在までの桧原湖情報をお伝えします。
6月も中旬に入り、メスは2~3回目のスポーニングも終えて、本格的にアフタースポーンに突入しています。
一方、ネストを守るオスもいよいよ子守り終盤となってきているものもあり、稚魚(フライ)が産まれてきています。
ちなみに余談ですが、ラージとスモールは産まれてすぐの稚魚の時点で習性が異なります。
ラージの稚魚は稚魚らしく(笑)ボール状に固まって居るケースが多いのですが、スモールの稚魚は自由奔放!産まれてすぐに好き勝手にあちこち泳ぎ回ります。
という事で、いよいよアフターのパターンに突入してきた桧原湖ですが、このアフターのパターンで絶対的にメインになるのがウィードフラットとバンクです。
というのも、アフターのこの時期のバスのメインベイトであるのがエビとワカサギの稚魚なのですが、産卵行動?でシャローに差して来たエビが溜まりやすい、もしくはそれらをバスが追い込み捕食しやすいのがウィードやバンクであり、ワカサギの稚魚が身を潜めているのがウィードであるからです。

具体的な狙い方としては、ウィードではバスが浮いているのか沈んでいるのか、アウトサイドかインサイドかを大きく分けて考えて、加えてウィードの種類や生育状態に応じてネコリグ、ダウンショット、キャロ、ノーシンカー等で狙います。
ちなみに最近、特にグッドサイズを選んで釣れているのが、イールクローラー、ヴェイン、レインズスワンプを使ったネコリグです。
このウィードフラットの場合、地形変化や湧水、ハードボトム等の複合要素が重なって来ると一級スポットとなり得ます。
次にバンクですが、こちらでのメインの釣り方はまず風神スパイダーや活虫等の虫ルアーです。
バンクでのメインベイトがエビだと書いたばかりですので、虫ルアーという事に違和感を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、基本的にバンクのバスはスモールマウス特有の「縦回遊」をするバスであり、普段、ボトム付近でエビを捕食しているバスでも、水面に虫が落ちて来れば深い所から浮上して行き捕食します。
比較的バスの目線が上方向に向いている時であれば、この縦回遊をするバンクのバスを狙う上で、より賢いビッグフィッシュを騙しやすいのは水面であるため、虫系ルアーの出番は多くなります。
この虫系ルアーのアプローチは、バンクの角度やオーバーハングの入り方、シェードの入り方、エビのポジションによって変わりますが、基本的にはやや深い所に浮かせておいて、浮上させて喰わせるイメージとなります。
また、エビがボトム付近に大量に発生していてバスがそれに執着している。風が当たっている。冷え込んだ。等の理由で虫ルアーになかなか浮いて来ないといった状況下では、ネコリグやダウンショット等をバンクに沿って落とし込むような釣りが強くなります。
これからしばらくは、このウィードフラットやバンクのパターンで、数もサイズも狙える状況が続くと思われます。
皆さんも是非遊びに来て下さい!
高梨洋平 なしブログ
フィールドデータ
水温 20℃前後
水位 超満水時より50cm減
水質 通常よりやや濁り気味。透明度2m強

