高梨洋平の桧原湖情報 7月上旬編

みなさんこんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。7月10日までの桧原湖情報をお伝えします。
まずは水位の話から入りますが、桧原湖の水位は常に人の手によって管理されており、通常、春に満水となり、そこから夏、秋と徐々に減水し、冬に最も低水位となります。
数日前までは順調に少しずつ減水しておりましたが、ここ数日の大雨により、10日までに一気に50cmほど増水しました。
この水位の急増がひと段落すればシャローの魚が増え、更に雨も落ち着けば虫パターンもかなり熱くなる可能性が高いと思いますので、近々桧原湖に釣りに行かれる方は、頭の隅に入れておいて頂くと幸いです。
さて、ここ最近の桧原湖ですが、今年は特にワカサギが多く、そのワカサギがどんどんとディープフラットに入り始めています。
そうなると当然、ワカサギを追ってバスもウィードを離れてディープフラットに出て行くのですが、今年は特にその動きに入るのが早くなっています。
しかしここで気を付けなくてはいけないのが、ウィードを出てフラットに入り始めたワカサギ食いのバスは基本的に非常に釣りづらいという事です。
フラット以外のバンクやハンプ、もしくは同じフラットでもウィードフラットの場合は、バスがそれまで居たポジションから離れ、新たなポジションに移った時はフレッシュな状態にある事が多く、その移動先を突き止めればグッドサイズが簡単に連発するような事もしばしばあります。
しかしフラットのワカサギ食いのバスは例外で、新たに入り始めたバスはそう簡単には釣れない上、それらのバスが完全にサスペンドしているような時は本当に難攻不落です。
ただし、フラットに入り時間が経って落ち着き始めればそれらのバスも釣れ始め、時に爆発するのでチェックもしておいて良いと思います。
ちなみにフラット入りたての難攻不落君達を何とか釣ろうとする場合は、浮いているワカサギとバスの魚探映像に惑わされず、エビやヨシノボリ系ベイトを意識した釣りを心がけると良い結果に繋がるかもしれません・・・。
余談ですが、ここ4~5年程、桧原湖のバスが大型化してきているというのは有名な話ですが、それはワカサギが増えたからに他なりません。
4~5年程前からワカサギの孵化、放流の仕方を変えて、徐々にワカサギの量が増えています。それは普段魚探を見ていても、冬場のワカサギの釣果を見ていても明らかです。
そのため、特に夏から秋のディープのバスはワカサギ依存型がとにかく多くなります。
特に去年はその傾向が著しく、ディープではワカサギ依存型が増え、エビ、ヨシノボリ食いが極端に減っていました。これからの桧原湖はワカサギ食いのバスをどう攻略するかが、より釣果を出すポイントになって来るかもしれません。
・・・しかし、そうとも言い切れず(笑)
もしかするとエビ、ヨシノボリ系ベイトが去年あまりバスに食べられなかった分、繁殖して数が増えたら、再びそれらをメインに捕食するバスが増える可能性もありますからね。
フラットワカサギ話が長くなってしまいましたが、現時点ではまだそれほど極端にワカサギに依存している様子はなく、それぞれのエリアにワカサギ型、エビ、ヨシノボリ型の両方が存在しています。バンクでは後者がメインです。
今現在、数、サイズ、共に最も狙い易いのは、フラット、ハンプなら6~8m。エリアによって3m前後の浅いレンジのウィードにもバスは残っています。
バンクはドシャロー~8mまで、その日その時によってどこでも・・っと言った感じです。
使うリグやルアーは、バスの浮き具合や反応するアクションによってショート~ロングリーダーのダウンショット、ライトキャロ、ネコリグ、スモラバ、フットボールが中心です。
特にスモラバ、フットボールではグッドサイズを多くキャッチしていて、スモラバの場合はアベラバ0.9~3.5g。フットボールにはエッグボールジグ9~11g、ナカタジグ3/8オンスをメインに使っています。
使い方は階段落としやボトムバンプ、ズル引き、スイミングです。
トレーラーはエリートクロー等のアクション大人しめでフォールスピード重視のクロー系が良い場合と、フォールクロー、ドライブクロー、グラブ等のアクション大きめの物が良い場合がありますので、どちらも準備してみてください。
フィールドデータ
水位 満水より1m弱減(3日間で50cm増水)
水温 22度前後

