高梨洋平の桧原湖情報2015 3月編
皆さんこんにちは。桧原湖ガイドの高梨です。
3月17日までの桧原湖氷上バスフィッシング情報です。

マスターズ開幕戦のプリプラと試合があり、半月ぶりに氷上ガイドとプライベート&テストで釣りをして来ました。
結果的に、この半月で驚くほど季節が進行。まだまだ厚い氷に閉ざされた下とはいえ、バスは完全に春を意識しています。
何が決定的に変わったかと言うと、一つは水深。
冬季のバスの動きは、基本的に湖が凍り始めてから最初のうちは、水が安定しないためバスのレンジはスーパーディープ。そこから完全凍結し、安定してくると徐々にレンジが浅くなり、3月には本格的に春を意識し始めます。
前々回のブログをもう一度読んでいただくと良く分かるかと思いますが、1月下旬の凍結して間もない時期に釣れていた水深は16~18mのスーパーディープ。
しかし先日2日間で両日共に良かったのは6~8mで、特に6m。同じ氷の下でも、バスは春を意識して実に10mもレンジを変えて移動して来ていました。
そして決定的に変わったのは、バスの体系。メスは基本的にスポーニングの前の年の秋頃から卵を持ち始めるものですが、ここに来て卵が育ち卵巣が膨らみ、加えてエサも食べ始めた事で、特にメスはブリブリ体系のものが釣れ始めました。

ちなみに、単にエサを食べて太っているバスと、卵を持ってお腹が膨れているバスとではお腹の膨れ方が違います。
卵巣はちょうど胸ビレと同じような形でハの字になってお腹に収まっているので、お腹は側面方向に膨れて、お腹の下はやや平らに近くなります。一方エサを食べて膨れているバスは、お腹は全体的にムラなく楕円になります。
これを知っておくと、スポーニング直後のポスト~アフタースポーン期に役に立ちます。
よく桧原湖では、スポーニング直後にヒレが傷付いているけれどコンディションが良いバスが釣れて、それらのバスはよくアフター回復と間違われますが、実際そういった場合は、一度目の産卵を終えて二度目、三度目の産卵を控えている半プリのメスであるケースがほとんどです。
当然、半プリとアフター回復では狙い方も変わって来るので、勘違いすると痛い目に遭う事もしばしば。そのため、お腹の膨れ方で判断する必要があります。
それに、いくらスポーンからの回復が速いスモールマウスでも、第一陣のスポーニング直後からアフター回復とはなかなかいきません(笑)
話が逸れましたが、以上のように氷の下とはいえ、バスは確実に完全越冬モードを抜けて春に向かって動き出しています。
ここから、先日良かったパターンの話となりますが、まず氷上バスフィッシングにおいて簡単に釣れる状況と釣れない状況を分けると
●釣れる状況→晴れてる時。晴れから天候が崩れる時。
●釣れない状況→天気が悪く寒い時。大雪が積もった直後。
となります。単純な天気の話は置いておいて、大雪が氷上に積もった直後というのも、本当に釣れない場合が多くなります。
これは、ただでさえも暗い氷の下の水中が、氷上に積もった雪によって更に暗くなり、ルアーが見えなくなるからという説がありますが、どうやらそれが本当なのではないかと思えて来ました。
(この説を疑う要因としては、元々雪の層で出来た厚み1mにもなる氷なんだから、その上に雪が積もろうが積もらまいが、どっちにしても真っ暗じゃない?という考えがあるから)
今回の釣行2日間は、大雪の数日後で、僕が行く前の日は、JB桧原湖の先輩であり、穴の神と呼ばれるMさんが釣りに行ったらしいですが、大雪直後のMさんが行った日は激ムズ。次の日がちょいムズ。その次の日はまあまあ良く釣れた(3日間共晴れ続き)と、晴れた日が続き雪が解けて行くに従って状況は良くなって行きました。
加えて僕が行った2日間で良く釣れ出したのは陽が上がって暖かくなる昼前くらいから。
更に、ルアーの動かし方にもキモがあり、ルアーを鋭くシャくるのではなく、少しバスに見せるように優しくゆっくりとしたシャくり方をした方が圧倒的にバイトが出ました。
おそらく、鋭くシャくるとバスがルアーを見失う、もしくは上手く喰えないためだと思います。
また、基本的に晴れた日はボトムから1~1.5m程浮かせた方が良い事が圧倒的に多いのですが、この2日間は完全にボトム。
これは濁りが入った時と一緒で、暗くて視界が利かないからよりボトムや岩といったストラクチャーに固執したのではないかと考えました。
最も良かった水深が6mだったというのも気になります。光が届かないからこそ、少しでも明るくなるであろう浅いレンジのバスだけがルアーに反応できたという事も考えられます。
最後に、氷上バスフィッシングで使うルアーは、同じリアクション狙いのルアーでも、波動が少なく視覚的なスピードでのリアクション誘発に長けているアイスジグと3Dジグが絶対的定番で、強烈な波動が出るメタルバイブ等は基本的に釣れないのですが、この日はプロトのメタルバイブでも釣れました。
そもそもこのメタルバイブというのは超ハイピッチでタイトなアクションが売りなので、同じメタルバイブでもよりスモールマウス好みな物なのですが、それでもメタルバイブで釣れたという事実には驚きました。
これも、暗くて視界が利かないが故に波動が出るルアーに反応したという説明が付きます。

普段はアイスジグや3Dジグの独壇場ですが、大雪の後等の難しい状況な時程、メタルバイブやジギングスプーン系等、他のルアーも試してみるのも良いかもしれませんね。
バスフィッシングの中でも特にキワモノ的で人口が少ない分野についてのマニアックな長文、大変失礼致しました(笑)
しかし、氷上バスフィッシングは、仲間の誰が釣っても盛り上がる、本当に楽しいバスフィッシングである事は間違いありません!
季節に応じてバスを追いかけ、状況にアジャストさせて釣る点はバスフィッシングの醍醐味そのもの。
残りの氷上シーズンは少なくなりましたが、興味のある方は是非遊びに来て下さいね。
十分な防寒着と防寒長靴、ガイド凍結防止剤のフリーズガードは必須です(笑)
晴れた日は逆にポカポカ暖かく、ガイドも全く凍りませんよ~。

