高梨洋平の桧原湖情報 9月上旬編
皆さんこんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。9月11日現在の桧原湖情報をお届けします。

先月のトップ50戦以降一週間程の間、少し難しい状況が続いていました。と言うのも、実際にフィールドコンディションとしてはトップ50戦前から暫くの間難しい状況だったのですが、トップ50戦に合わせたかのように試合数日前の大雨で濁りが入り、それにより全体的に食わせやすくなり、更にそれまで沖を泳いでいたワカサギの接岸も促し、それと共にフラットのバスも増えた事により試合中は比較的釣れるようになっていたのですが、試合後、徐々に水がクリアアップしていくに連れて食わせにくくなり、接岸していたワカサギも再び沖に出てしまい、濁りが入る前のコンディションに戻ってしまった・・・という
状態でした。
一昨年くらいまでの桧原湖であれば、そんな時はワカサギの動きに左右されない、エビ、ヨシノボリ食いのバスを狙うまでだったのですが、年々ワカサギが増えてきている事で、より多くのバスがワカサギ食いへとスイッチして行き、エビ、ヨシノボリ食いのバスが極端に減っているため、それらのバスのみに狙いを絞って釣る事が難しくなっています。
そんな中、比較的安定して釣れていたのは馬の首のバンクとシャローでのハードベイトでした。
馬の首エリアは急速に減水している中(現在どんどん減水中)でも、バスがそれに対応しやすい急深なバンクがメインであり、加えてフラットエリア等と比べるとバンクがボディーウォーターに近く比較的ワカサギが接岸し易いため、比較的安定して釣れていたのだと思われます。
ワカサギが釣りをしているスポットに入って来ると、その周辺にいるバスがルアーにも食いだす、もしくはワカサギと共に入って来て釣れ出すという事が多々あります。

シャローに関しては、今現在はワカサギとエビの両方食い。
基本は減水により狭くなったシャローフラットで密度が濃くなったエビがメインベイトなのですが、エリアによっては小さなワカサギがタイミングで入って来るので、そちらも捕食しています。
これらのバスは基本ハードベイト等の巻き物で狙い、バスや目に見えるウィードをサイトや半サイトで狙う手もあります。
最初にまず取っ付きやすいのは巻き物かと思いますが、当然巻き物はいつでも有効な訳ではなく、気象条件を選ぶ釣りです。
ハードベイトの巻き物が有効なのは雨等のローライトな時という考えが一般的ですが、スモールマウスの場合は加えて、夏場のジリジリと暑い時以外の「晴れて風が吹いている時」も巻き時だという事も是非頭に入れておいてください。

僕の秋の桧原湖の巻き物戦略は基本的に、クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、ジャークベイトの4本立てです。
これらをその時々の光量、風、レンジ、自分の感覚等によって使い分けるのですが、その使い分けは・・・とっても長くなってしますので、是非ガイドにお越しください(笑)
ちなみに僕が秋の桧原湖で多用するハードベイトはそれぞれ
スピナーベイト・・・ジンクスミニスーパーブレード、ハイピッチャー
バイブレーション・・・ピラーニャ
です。
また、クランクベイトの代わりにワスプ等のシャッドを巻く事もありますね。
5日のガイドではほぼ1日巻きまくり!スピナーベイトとバイブレーションでガンガンに釣れました。

・・・と、ここまでは9月11日現在までのお話をして来ましたが、ここからはこれからどうなりそうかの予想を立ててみようかと思います。
まず第一に最も大きく変わるだろうと予想されるのは早稲沢やラーメン屋沖と言った北のフラットエリアです。
先述した通り、今年は濁りが入った時や夕方等のタイミングでしかワカサギがフラットエリアになかなか接岸して来ず、いつ来るんだろう?と思っていたのですが、8日のガイド中に全く別なハンプエリアで、これからの秋のパターンがハマり出しそうな気配がプンプンする所があったので、翌9日はガイドが入っていなかったため、魚探掛けメインで一人で出船。北のフラットにワカサギが接岸していないかを確かめに行きました。
すると完全にビンゴ!濁りが入ったとか、強風が吹き付けている等と言った短期的な条件抜きにして、大量のワカサギが接岸し、それと共にバスも一斉に入り始めていました。
短期的な条件なしでそれだけ一斉に接岸し始めたという事は間違いなく季節の進行による動き。これは一気に秋のパターン突入で爆釣桧原湖復活か!?
・・・と思いましたが、翌10日のガイドで行ってみると、もぬけの殻(笑)
全く何も居なくなっていました。
今年は例年以上にバスとワカサギの足が速く、例年以上に日替わり。それでも流石に、あれだけの替りっぷりには正直驚きました。
しかしそれでもこの日のガイドでは南のフラットエリアでは秋のポジションで爆釣(6投連続ヒットもあり!)
加えてハンプエリアでも、まだ本調子とはいかないまでも、秋口の釣れ方をする場所を確認出来ました。



北のフラットエリアの、一日でのバスとワカサギの大移動は、季節の変わり目で不安定であるが故の現象だったのかと思います。
恐らくそろそろ、そういったフラットエリアでも安定してくるのではないかと考えています。
また、フラットエリアではバスが新しいポジションに入ったばかりの頃はなかなか口を使い辛く、新しいポジションに入ってから普通のライトリグの釣りに反応し出すまで若干のタイムラグがあり、そんな時はシャッドのドラッキングが圧倒的に効く場合があります。

単純な様で奥が深いシャッドのドラッキング。ルアー選択はもちろん、スピード、ジャークの入れ方で差が出ます。ちなみに秋は基本、ジャーク少な目。ただ引きで食わせます。
また、ハンプ周りもこれから復活してくるはずです。
ワカサギを追って沖に出てしまっていた、もしくは完全中層を泳いでしまっていたバスがまずはハンプトップに入り始め、そこから秋が深まるに連れて徐々にポジションを変えて行きます。
秋は、桧原湖らしいライトリグでの固め釣りも狙えれば、巻き物のベストシーズンでもあり、釣りの幅がとても広い季節です。
皆さん是非遊びに来てください!
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フィールドデータ
水温 21~22℃
水位 -3m弱
水質 ターン気味。透明度は通常。

