皆さんこんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。

8月25日現在の桧原湖情報をお届けします。

前回の更新以降、少し釣り辛い状況が続いています。23日に行われたゴールドハウス目黒の大会(3本リミット)では優勝で2100g。準優勝で1800g。

24日のNBCチャプター福島(5本リミット)では3㎏超が出ずに優勝でも2800g・・・と、超が付くほどのローウエイトな大会となりました。

ちなみに現在の桧原湖では、通常であれば優勝するなら3本リミットで2㎏後半～3㎏台。5本リミットなら3㎏後半～4㎏台が必要なウエイトですから、今回の2つの大会がいかに難しいコンディションだったのかを物語っていますね・・・。

まず、今現在最も難しくなっているのが水深7～10mのディープウォーターである事を先述しておきます。

この難しい状況が続いている原因の根底は、一週間以上続いているターンオーバーにあります。まず、ターンオーバーにより水温がどの層でも一定に近く、スモールが縦横無尽に中層を泳ぎまわり過ぎている事。しかしそれだけ泳ぎ回っている一方、水質悪化で口も使い辛い・・・。という2つが大きな原因だと思います。

スモールマウスはもともと酸素が大好きな(必要な)魚であり、溶在酸素量が少なくなると活性は著しく低下します。

酸素は冷水ほどよく水に溶け込み、水温が上がるほど飽和溶在酸素量は少なくなるため、そもそも夏という季節は酸素は少なめ。そんな夏に、水中の生物を酸欠に陥れるターンオーバーが起こっている訳ですから、水温が高い中でのターンオーバーという、酸欠要素のダブルパンチが桧原湖のスモールマウスを襲っているという事になります。

酸素が水に溶け込む原因は大きく2つで、大気中の酸素が水面から直接溶け込むことと、水中の植物の光合成により発生する酸素が溶け込むということ。

水温がどのレンジでもほぼ一定である以上、当然飽和溶在酸素量もほぼ一定。そんな中で酸欠が起こっている訳ですから、バスもベイトも、新たな酸素の供給がある所へと集まります。そんな酸素の供給場所は先述した水面と、水深4～5m以浅に多いウィードエリアとなります。

これこそが水深7～10mのディープウォーターが難しくなっており、そんな水深でも水面～中層を縦横無尽に泳ぎ回ってしまっている原因です。

そのため、現時点で比較的イージーに釣る事ができるのはシャロー～ミドルレンジのウィード絡みとなっています。

そんな中でも減水が進行中であるため、チャンネルやブレイクといった縦方向にも移動しやすいスポットが特にバスが集まりやすくなっています。

これらのバスを、気象条件によって様々なルアーや釣り方で狙う訳ですが、やはり面白いのは巻き物!

特に効果的なのは、ジンクスミニスーパーブレード等のスピナーベイト、飛鳥やスケアブロー等のフラットサイドクランク、ピラーニャ等のバイブレーションです。

これらをどのレンジでどう食わせたいのか、スピードで食わせるのか、ある程度見せて食わせるのかで、スピナーベイトか、バイブレーションか、クランクベイトかをまずはおおざっぱに分けて使い始める事から始めると良いかと思います。

ちなみに、対桧原湖のスモールマウス用の巻き物選びをする上で、まず基準として「ハイピッチで比較的タイトアクションの物」から揃えると間違いないかと思います。これは湖の癖です。だからこそ、例えばスピナーベイトならジンクスミニが最強となっています。

また、基本的にはシャロー～ミドルレンジが釣れている一方、比較的グッドサイズで揃えられるのが10～13mのスーパーディープ。

しかしこのスーパーディープのパターンは、やはり基本的には酸欠により難しめ。バスのバイトレンジが極めて狭く、その狭いバイトレンジを見つけてどれだけバスにそのレンジ内でルアーを長く見せられるかが釣果を分ける大きなキモとなっています。

このスーパーディープのパターンで、比較的バスにバイトさせ易いエリアがたまにあるのですが、それらのエリアの条件は伏流水です。

最後に、現時点では7～10mの通常のディープウォーターが難しくなっていますが、そこは毎日が日替わりで移動が速いスモールマウス。ターンが取れれば、すぐにでも復活する可能性がありますので、常に山を張っておく必要もあります。

復活すると同時に大爆発という事もよくある事ですからね。

いよいよ本格的に秋に突入してきた桧原湖。超ライトリグから巻き物まで、幅広いパターンでゲームを組み立てられる、僕が大好きな季節に突入です。

皆さんも是非遊びに来て下さい!

最後に・・・ド中層泳ぎ回り君達は、湖各所でボイルをしています。そんなボイル撃ちも、やってみると面白いですよ!

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「高梨洋平　なしブログ」

フィールドデータ

水温　25℃前後

水位　減水1.5m強

水質　ターンオーバー