高梨洋平の桧原湖情報 8月前半
皆さんこんにちは。桧原湖ガイドの高梨です。
8月16日現在の桧原湖情報をお伝えします。

前回の更新から現在までの間、桧原湖のフィールドコンディションはめまぐるしく変化していました。
8月に入ってからの数日間は、減水は進んでいるものの、季節は順調に進み晴れる日が多く水温も上昇傾向。そんな中はやはり、マイマイガパターンを始めとした虫パターンが最強。最も狙って良いサイズのスモールマウスを釣る事ができるパターンとして成立していました。
そんな中、しばらく難しい状況が続いていたディープのパターンも、順調に季節が夏へと進み減水も進んだ事で、5日頃から季節に沿ったパターンを探しやすくなり、比較的安定してよく釣れ始め、爆釣する日もありました。
ところが8日からの大雨と10日の台風で状況は一変。一時は28~29℃まで上がった水温も、一気に22~23℃まで低下。減水傾向にあった水位も一気に増加。桧原湖としてはかなりキツい濁りとターンオーバーが入りました。
それ以降はとにかく不安定で、パターンもめまぐるしく変わり本当に日替わり。爆釣する日と難しい日の差が非常に激しく、「昨日釣れたから」は全く通用しません。
キツい濁りとターンオーバーが入ったのなら湧水エリアが鉄板となりそうですが、湧水エリアで爆釣したのは濁りが入った最初の日(11日)のみ。
それ以外の日は、そのようなエリアが何故か根本的にバスの量が少なく、難しい日が多くなっています。(夕方等は一気にバスが入って来て爆釣)
ここで言う湧水エリアとは、基本的には北部のフラットエリアで、具体的には早稲沢、糠塚島周辺、大川等です。ただ、大川に関しては他の湧水エリアの釣果が非常に不安定な中で、比較的安定した釣果が出ています。
これらのエリアで狙う水深は、毎日コロコロと変わるので一概には言えないのですが、バイトが多いのは4~6m。比較的サイズが揃うのが8~9m。釣れればデカそうだけど、実際に釣ってみると大した事がない11~12m(笑)と言った感じです。
一方、フラットエリアが不安定な中、比較的安定しているのがハンプ周辺とバンクです。
この2つに関しては、バイトが多いのはハンプやバンクの中でもフラット気味になっていてウィードが絡む4~6m。加えて6~8mのハードボトム。
サイズを狙うならハンプ、バンク、共に急深な面に位置する大岩や立木等のストラクチャー周辺10~12mと、それぞれのハンプトップ、立木のトップ。
特に後者のサイズ狙いのパターンは、ここ数日だけでも40~40後半までのグッドサイズを数多くキャッチできています。
多くのグッドサイズの個体が不安定な水位変動と水温に対応しやすい急深面を好んでいるようで、加えて濁りが入った事により大岩や立木といったストラクチャーによりタイトに付いているため、このパターンがより強くなっているように感じます。
釣り方は、濁りでタイトに付いていて、加えてターンオーバーにより食い気はあまり立っていないため「ストラクチャーを極力スローに丁寧に」が今現在では鉄則です。極力スローに丁寧にリグを操る事ができるか否かで、例え同じボートポジション、同じトレースコースでも釣果に雲泥の差が生じます。
また、現時点ではスローに丁寧にが鉄則でも、これからターン、濁りが落ち着いてくると、それらのバスはサスペンドし始め、食わせ方も変わってくるかと思います。

お盆休みが明ければ、水門が開けられ例年通りに減水し、それにより長引いていたターン、濁りも取れて安定してくるのではないかと考えています。
また、お盆を過ぎて減水が進むこれからは、早くも秋の気配が漂ってきます。(もう既に漂っていますが 笑)そんな秋の気配が漂い始めると、クランクベイトやスピナーベイト、バイブレーションといったシャローの巻き物ベストシーズンにも突入してきます!
天気や風によっては一日巻き物で押せる日もありますので、これから桧原湖にお越しの際は、巻き物タックルもお忘れなく!
フィールドデータ
水温 23~24℃
水位 減水1mちょっと
水質 ターンオーバー、加えて濁り

