高梨洋平の桧原湖情報 7月下旬編
皆さんこんにちは!桧原湖ガイドの高梨です。
7月26~27日に河口湖で開催されたマスターズ第3戦に出場して来ました。
今回は昨年同時期の試合よりも季節の進行が一週間程遅れていた印象があり、梅雨から夏への季節の移行期にあたるバスを狙うため、なるべく面積が広く浅いウィードフラットから、6~7mラインまで落ちるブレイクのウィードエッジに岩が絡むスポットという第一条件を基盤とし、その基盤の条件を満たすスポットがあるエリアをいくつか見つけておき、その日その時の天気や風等によってその中からベストになるであろうエリアのスポットを選択して釣っていく戦略で挑みました。
試合初日は前日プラとは風向き、強さ、共に異なり、更に食わせ方も少し変わっていたため、朝はスロースタートとなり、ファーストフィッシュも10時頃と遅くなりました。
ここから前日良かったエリアを捨てて、強い西風(前日は弱い東風)によって生まれる強い湖流の大きな反転流を追いかけ始め、移動していくうちに食わせ方もアジャストさせて、ラッシュを当てて入れ替えも行い帰着し、5本3500g超で初日2位となりました。

しかし2日目、条件的には初日と変わらず、どう考えても前日と同じスポットが良くなるはずと考えて、2日目は動き回らず一箇所で釣り切る戦略を取りましたが、この日はフライトが遅く、他の選手に核となるスポットのすぐ横に張り付かれてしまい、どうしてもそこに入る事が出来ず、また移動する事も出来ずにキーパー1本で終了。総合15位となってしまいました。
その時の条件下で他にやるべき手駒を持ち合わせていなかった、もしくは考え付かなかったのが最大の敗因でした。
初日を終えた時点で本気で優勝を狙えると思っていただけに、今回の敗戦は悔しくて悔しくて仕方ありませんでしたが、気持ちはもう最終戦の野尻湖に切り替わりました。
次の野尻湖戦は、今回の借りを全て返すつもりで挑みます。
・・・と、トーナメントレポートが長くなってしまいましたが、ここから桧原湖情報をお届けします。
前回のレポートで、これからマイマイガパターンが熱くなるかも!?といった事をお伝えしましたが、予想通りにマイマイガパターンが効き始めました。

僕がマスターズの試合で桧原湖を空けている間にサナギが一斉に羽化し、裏磐梯中でマイマイガが飛んでいます。
そして次々に湖面に落ちており、バスは水面を気にしながらバンク沿いを回遊していて、ガが落ちると猛スピードで食いに行っています。
ガが多いエリアになればなる程、バスはガに夢中で、どのくらい夢中かと言いますと、ボートのすぐ横2~3mに落ちているガも、平気でスーっと寄って来て捕食する程です(笑)


ただし、現時点では湖のどこでもガ食いバスが多く存在している訳ではなく、要所要所で・・・といった所です。
具体的にはバンクの岬や小さな張り出し周辺、マテリアルの変わり目、フラットからバンクの変わり目等で、その近くに毛虫時代のマイマイガに食べられて葉っぱがなくなった木があれば、その周辺のバスは高確率でガを捕食しています。
また、これはまだガが羽化したばかりだからなのかもしれませんが、基本的にガが多く飛んでいる近くには葉っぱがなくなっている木があります。つまり現時点ではまだ、羽化した木からあまり遠くに行っていないのかもしれません。僕自身マイマイガパターンは初めてなのであくまでも憶測ですが・・・。
また、このマイマイガは基本的に木の周りや枝のすぐ近くを飛んでいる事が多く、そのため他の虫パターンのようにオーバーハングの外や、背が高いオーバーハングの下等よりも、なるべくオーバーハングと水面の距離が近い木の方がよく落ち、バスもその周辺に多く感じます。特にそんな水面が近いオーバーハングの、少し水面上が開けたポケットのようになっている所が狙い目です。
使うルアーは基本的に良く浮き、キャストも決め易く、波紋も出し易い風神スパイダーがオススメですが、特にガに依存していてノーマルの風神スパイダーではなかなか食わせられないバスにはちょっとした工夫を加えた風神スパイダーを使っています。
また、チョウチン釣りも多様していますが、それでもガードはフッキング重視で基本的に全取りです。
果たしてこのマイマイパターンがいつまで続くかは分かりませんが、このチャンスを逃さずに皆さんも是非桧原湖に遊びに来て下さい!
フィールドデータ
水温 24~25℃
水位 満水より30cm減
水質 ターン気味

